きれいな話は、あんまり持ってない。
1,600gで生まれ、本に逃げ、物理で6点を取って留年した。今なら笑って話せる。でも当時は、普通にきつかった。そんな遠回りも含めて、今の自分ができている。
本を読んでいる間だけ、少し強くなれた。
1994年、東京生まれ。育ちは逗子。生まれたとき1,600g。体も小さくて、それだけでからかわれた。外がしんどい時期の逃げ場が本。ページをめくっている間は、今の自分じゃない誰か。その時間にだいぶ助けられた。
物理の試験、100点満点で6点だった。
東京高専で情報工学とAIを学ぶ、はずだった。正直、途中で勉強から逃げた。物理の試験は100点満点中6点。留年。順調だと思っていた道から、あっさり外れた。それでも、行動を変えたぶんだけ毎日は少しずつ動いた。このとき初めて、自分で立て直す感覚を覚えた。
MVPを二度取っても、このままでいいのかは消えなかった。
群馬大学を経て広告代理店へ。社長のそばで働き、半期MVPを二度。まわりから見れば順調だったと思う。ただ、このままでいいんだっけ、が消えなかった。会社が嫌だったわけじゃない。自分の人生を自分で選んでいる、その感覚がまだ薄かった。そこでLCAに出会う。
独立して、いろんな仕事をやった。
2019年夏に独立。月に100件のアポイントに走ったこともある。広告、ラーメン店、イベント、Web3の発信。とにかく人に会い、手を動かした。計画どおりに進んだわけではない。でも今、人と向き合うときに役立っているのは、うまくいかなかった時期の経験だ。
最初に、相手の緊張をほどく。
今はLCAでトレーナーをしている。最初にするのは、相手の緊張をほどくこと。自分にも、何から始めればいいか分からない時期があった。だから止まっていた時間を、無駄とは思わない。そこからもう一度動ける形にする。それが今の私の仕事だ。
出会ってから、行く場所が増えた。
LCAで変わったのは、仕事だけじゃない。Web3の波に乗ったこと。5万円の食事の意味を知ったこと。気づいたら釣りをしていたこと。会社員だった頃の私なら、どれもたぶん選ばなかった。